各国のドローン活用事例
世界的に感染者が増え続けている新型コロナウイルス。
今回は感染拡大防止のためドローンを活用した各国の事例をご紹介します!
新型コロナウイルスによる死者数が多いスペインでは
スペイン政府では新型コロナウイルスの世界的な流行を受けて、外出禁止を呼び掛けていますが、一部の人々はその呼びかけに反して、通常の生活を送っています。
そのような人々に対してウイルスの感染拡大を防ぐために、スピーカーを取り付けたドローンを使い街中を監視して、外出している人を見つけてはドローンに取り付けたスピーカーから警告を行っています。
スペインは、新型コロナウイルスによる死者数がイタリアに次いで世界3位の多さとなっていてその人数は2万人を超えています。スペイン国内では、2020年3月中旬以降、全土で封鎖措置が取られているため、ドローンを活用した警告の発信というのはある程度の効果が見込めるでしょう。
上記のようなスペインでの活用方法は「人が立ち入るには危険が伴う場所」での運用になりますので、ドローンのメリットを大きく活かしているといえるでしょう。
もし、このまま新型コロナウイルスが世界で猛威をふるい続ければスペインと同様にドローンを感染拡大防止のツールとして活用する国が出てくるかもしれません。
市民への警告だけでなく、街中の消毒にもドローンを活用
新型コロナウイルスの感染者数が約6万人に上るイランでは対策としてドローンで街中を消毒し、さらに全土に30万チームを派遣して戸別訪問を実施しました。
日本国内でも長崎県で新型コロナウイルスの水際対策につなげようと「長崎ドローン協会」がドローンを使った消毒液散布の実証実験を行いました。
松が枝国際ターミナルの岸壁で、農薬散布機能を有するドローン2機を飛ばして、消毒液に見立てた水を噴射しました。
先日、日本政府は緊急事態宣言を発令しましたが、感染が爆発的に拡大するようであれば、イランのように日本でもドローンを活用して街中の消毒作業を行うというようなことがありえるかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大でドローンでの配送実現を加速化させる企業
先日、新型コロナウイルスによって人手不足となった医療現場に元医師である首相が復帰するというニュースがあったアイルランドでは、現地のスタートアップ企業「Manna Aero」社が、遠隔地で孤立状態に置かれた住民らに、ドローンによって生活必需品や医薬品などを配送するサービスの実証実験を開始します。
当初はフードデリバリーでドローンを活用する計画でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて物資の配送プロジェクトを開始したとのことです。
事実上の都市封鎖状態であるアイルランドでは、厳しく外出が制限されていて、食料や必需品の買い物や薬を取りに行くこと、高齢者や子供のケア以外では外に出てないようにと勧告しています。
まとめ
各地で猛威をふるっている新型コロナウイルスですが、人との接触をできるだけ避けようという世界的な流れのなかで、ドローンを使って感染拡大を防止しようとする国や将来におけるドローン活用の場を拡げようと活動する企業があります。
空撮やビジネスだけではなく、今回のような非常事態時にも活躍するドローン。
興味を持たれた方はドローンスクールの講習でドローンに関する知識や操縦技術を学んでみてはいかがでしょうか?
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