ドローン情報基盤システムの重要な機能
以前のホームページトピックスの中で「ドローン情報基盤システム(DIPS)」による飛行許可申請の手順を解説させていただきましたが、「ドローン情報基盤システム」には「DIPS」の他に「FISS」というシステムが存在するのはご存じでしょうか?「FISS」も「ドローン情報基盤システム」中で重要な役割を担っていますので、今回は「FISS」について登録方法等を解説させていただきます。
FISSって何?
2019 年の 4 月から通知がされた「FISS」とは、航空機・無人航空機を事前に登録し、機体情報や飛行計画を他者と共有して、閲覧できるシステムになります。
これまでは国土交通省の飛行許可書があれば、定期の飛行実績報告だけで良かったのですが、これからはドローンを飛行させる前に、飛行情報を登録しなければなりません。
また、航空法や各自治体の法令で定められている飛行禁止エリアもこの「FISS」に登録することによって、確認することができます。
それでは早速 FISS の登録方法を見ていきましょう。
■飛行計画の登録
1.FISSにログインします
・ログインを押下します
「DIPS」の ID がある方は、右の「飛行許可申請(DIPS)の ID でのログインはこちら」をクリックします。
お持ちでない方は左の「新規ユーザーですか?登録」のリンクをクリックします。新規の方は登録画面に移りますので、画面の指示に従って内容を入力してください。
・「同意して連携」をクリックします
2.飛行計画を登録します
・左上の「飛行計画登録」を押下します
マップが表示されますが、飛行禁止空域等の情報が反映されるのに、少し時間が掛かります。
例えば上記が新宿周辺の飛行情報になります。
- 黄色いライン:新宿区の範囲
- ピンク:DID の上空空域
- やや濃い赤:自治体の法令によって飛行が禁止されている
- 一番濃い赤:無人機等飛行禁止法で飛行が禁止されている
地図左上の「+」ボタンを押して、情報を入力します。
高度・日時・操縦者名と機体情報・飛行ルールの各情報について入力して、「飛行状況へ」を押下します
最後に「飛行計画登録」を押下して登録は完了となります。
■飛行情報の確認
「FISS」は、他の人がシステムから登録した飛行情報も参照することができます。
1.飛行計画を参照します
・メニュー上段・真ん中列にある「飛行計画参照」ボタンを押下します。
日付と時間を選択して、「抽出」ボタンを押下すると指定した日時内で登録されている飛行情報が検索結果で表示されます。
紙飛行機のマークを押下すると、「飛行時間」、「緯度」、「経度」、「高度」の情報が確認できます。
まとめ
ドローンを飛行させる際には、飛行場所や飛行方法によっては許可申請が必要になってくると認識している人は多いかもしれませんが、飛行前にも事前に飛行情報を登録しなければならないという事をご存じではない方はいらっしゃるのではないでしょうか?
同じ時間帯に近隣でドローンを飛ばす人がいるかどうかという情報は、安全な運航の為には必須の情報になります。
「FISS」は「DIPS」のシステムとも連携していますので、ドローンの飛行前には必ず忘れずに飛行情報を登録しましょう!!
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